ペットロスの克服
飼い猫が突然死んでしまいました。心筋症です。
- 6歳11ヶ月
- 9kg
- オス去勢済み
22:30〜下半身が突然動かなくなり、立てなくなりました。(脚に血栓)
口で呼吸をしようとしたり(猫は鼻から呼吸をする)、最期は血の混じった胸水を吐いて息絶えました。
この間、僅か3時間の出来事。
もしこれが「祝日の夜間じゃなく平日の昼間」であったとして、
病院に間に合い命を繋いだとしても
確実に後遺症が残ったでしょう。
夜間の動物病院
立てなくなった段階でとにかく調べてあちこち電話をかけたのですが留守番電話か、24時間の病院に繋がったかと思えば「今日の診察は終わりです(?)」と言われて断られたりして
チャットで医者に診てもらうシステムを利用しました。
「早く病院行かないと死ぬよ」
その病院が開いとらんのじゃい!
と己の無力さを悔やみながらもこれが人間だったら救急車を呼べるのに…だとか怒りやら悲しみやらで心がぐしゃぐしゃになりました。
なあ、私の喉を掻っ切るから救急車を呼んで猫を助けてくれないか?
(こんなアホな発想の私のような飼い主がいるから猫は死に場所を選ぶのかもしれないな)

症状を送った時の夜間ネット診察。500円。
覚悟の時間
猫が瞳孔をひらき、くちをあけて酸素をどうにか体内に入れようとしている時、私は少しずつ覚悟していました。ああ、恐らくここで死ぬんだな。
苦しさでゼエゼエと異音がなりながら上半身だけで暴れだす猫、
下半身が動かなくなって血液が通わなくなって冷えた猫の体勢を変えたり抱えたりしていました。
どんな体勢がラクなのか、最期までわかりませんでした。
肺水腫の場合は「横にならず座っている」ともありましたがもう座れない状態なので嫌がらなければ上体を起こしました。クッションの上に上半身が乗ってる形が落ち着いていた気がします。
胸水が溜まって呼吸ができなくなって人間のおじさんのような音で咳き込んむ。
上半身だけで何処かに這いずっていこうとする猫が苦しみながら死んでいくのを待っているだけの地獄の時間……。
意識が遠のく中、私の服にしがみついて。溺れる感覚だったのでしょう。
25:30〜 水を吐いた後はシンマと酸素を繰り返し、懸命にできる限りの処置を施しましたがピクッと動いた後そのまま息を引き取りました。
正直ここの処置に関しては飼い主が後悔しないためのエゴでしかないのです。最期までごめんなぁ…
目が見えなくなる人生のピンチから回復に至った経緯には、必ず猫がいました。
ペットへの人工呼吸、酸素吸入器はペットボトル
500mlのペットボトルを半分に切断、切断部分をガムテープやタオルなどでグルグルに巻きます(刺さったらケガしちゃうし隙間から空気が漏れるから)
上半分のみで肺へ酸素を送ります。
即席で作るしかないのであしからず。
この知識は、海外の釣師が溺れた子犬を救う動画で見ました。まさか自分で作る日が来るとは。

副流煙のストレスで私が死にかけていた頃から使っていたスポーツ用品の酸素ボトル。
ペットには本当は無意味なのかもしれない
飼い主としては全力で処置をしたことで許されたかったのです
ペットロスから復帰する曲
夜中から深夜にかけて怒涛の出来事で眠れませんでした。追加眠剤と音楽を爆音で聴きながら身体を休め、2時間後に目覚めました。
本当は悪い夢だったのではないかと思うくらい普通に朝が来る
ぼんやり朝ごはんを食べる時に気付いたのですが、白のズボンに茶褐色の汚れがベットリ付いていて、夢じゃなかったんだと実感して泣きました。