法廷画家が見送る「推しの裁判官」

今週のお題「卒業」


スケッチしてただけなのに

私がユーリオンアイスというスケートのアニメを見て、クイックスケッチにハマっていた時期がありました。
狂ったように裁判所に通って、クイックの練習をしていました。

その時も何故かこちらのバイトをしてたのですが

「この前、裁判所にいたよね。僕のこと知ってたの?」
みたいな質問をされて、本当は知らなかったのですが「……知ってたよ!」という体で応えました。(※謎の風格があったのでどこかのお店の主かと思って働かせようとしていました)
うわあ、この人自意識過剰だなあ…が第一印象で
後日何かの裁判に行った時にその部屋しか傍聴できなくて仕方なく入ったらその人が裁判長で
あ、この人か。
と思ったんですよね。
そこで初めてまともに傍聴しました。この裁判官は
被告人を人間扱いしてると感じたからです。
「私、〇〇と言います。」と被告人に対して名乗る裁判官なんて初めて見たし、人間として惚れる要素しかなかったのです。

話を要約する能力、異常。

男性は基本的にコミュ力が高いので上にも偈民にも合わせることができるんですけれど。
私が傍聴してきた中で群を抜いて「話をまとめて被告人に伝える能力が高い」と思いました。
検察官が早口で講釈垂れてるのを、最後にバカでもわかるように簡単にまとめて質問してくれるんですね。
アウトコースでいいよ、こっちでいいよ、右ですか? 左ですか?
みたいな桑田真澄のように優しい口調で。しかもこの質問内容が的確でブレや被りがない。

え、なんなのその要約能力あたしにも分けてくれない? (しかもこの時、要約勉強中でした)
その能力好きなんですけど!?
感激しすぎて音速でファンになりました。
こういう形でファンになるのはジャニーズや宝塚と趣きが違って、また良いものです。
好きなものがある生活こそが人生なんですよ。

人間GPS

ただ、許せないことがありまして。私が傍聴した日に裁判長から
お店にわざわざ報告しにくるという地獄の行為をされ続け、オーナーからその連絡が来るという。
しかも私がやることなすこと全て否定して「そんなことする暇があるなら働け!」と言ってくるオーナーに。
1番バレたくない人間にバラすなよォォ〜〜!!と若干キレながら、傍聴に行かなくなりました。心が壊れちまう!
周りからも「最近行かなくなったね」と言われましたが「私が行くと告発するヤツがいるから」と言って傍聴を断り続けました。

出廷

忘れた頃に突然オーナーから連絡があり
「直々にご指名です。」と言われ、震えながら2年ぶりに送別会でお会いできることになったわけです。
知らない間にオーナーとめっちゃ仲良しになってて笑いましたが。

感想:よく考えたら私はこの裁判官と話したことが殆どない。


その後、オーナー経由で裁判官から私に送られてきたメッセージがこれだったのですが
(私に対するコミュニケーションレベルはこれが最適)という判断です。
最後まで的確でした。

最後の審理の傍聴には行きました。夏休みの法廷見学みたいなのもさせてもらいました。
裁判長の椅子は特別ふっかふかでした。