「結婚できない男」の漫画喫茶事情

今の時代こそ結婚できない男なのでは。永遠にこの世界に浸っていたい夏のドラマです。これはもう10年くらい昔の作品になりますが、携帯以外は時代を感じません。

このドラマは最初から最後まで夏のシーンです。

きっかけは、私のアカウントに「あなたへのオススメ動画」欄に現れた時でした。
弟が「俺、それもう5回は見たな!」というので(映画かな?)と思いクリックするとワンクールのドラマでした。
※ちなみに弟のこのセリフは主人公が行きつけのビデオレンタル屋さんで発言したセリフです。弟の異常性が伝われば幸いです

弟はこのドラマの影響で 山川直人先生の「コーヒーもう一杯」という漫画を全巻揃えました。

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あらすじというか具体的になってしまいましたが、

皮肉屋な主人公こと阿部寛(1話目に40歳の誕生日を迎える)は結婚ができないのではなく、今まで他人を部屋に入れたことがないし、入れる気もないような男なのです。自分のお城ですね。
唯一、人間では夏美のみ(女医:夏川結衣)が隣のみちるの部屋(桑野の部屋の隣人:国仲涼子)から侵入しています。

 

『精神と部屋が一致』している最高のドラマです。間取りなんかも気になりますよね。
日課は仕事から帰宅し、高級マンションの一室ど真ん中の椅子に腰掛け、爆音でショスタコーヴィチ交響曲第5番をかけながら指揮者をします。ドリンクは決まって牛乳です。(お酒を呑んでると思われがちですが、彼は至ってシラフです。
何でも1人でできます。1人焼肉、1人ビアガーデン、1人花火鑑賞(オペラグラス2個持ちのガチ勢)1人手巻き寿司で雲丹やイクラ乗せ放題…etc
垂涎の的、めちゃくちゃ贅沢な暮らし…。

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1人花火(お酒とおつまみもクーラーボックスで持参)
桑野(主人公:阿部寛)の仕事は建築家なので部屋への執着心は凄いです。主にキッチンをメインに作り上げるのが得意みたいですね。完全に内向型の職人気質です。
こういう偏屈で不器用な性格なので、基本的には周りに助けられて生きてます。
技術は一流なのですが、クライアントと対峙した際には必ず揉めてしまいます。しかも周りも巻き込みます。
その掛け合いもギャグテイストになっており秀逸です。


桑野(阿部寛)はかなりの頻度で病院に行きます。1話目では夏美に「誕生日おめでとうございます」と言われて終わります。もうね、ここで視聴決定です。

「胃が痛い、具合が悪い」とグチグチ言いながら患者席の横に並べてある包帯を毎回キレイに並べ替える桑野

とにかく細かい!誰もツッコまない!だがそれがいい


夏美(夏川結衣)とは病院以外にもビデオレンタル屋さんで度々会います。
2話目の最後、桑野のオススメ映画(バッドラック)を夏美が「じゃあ借りてみます」と言って愛想笑いで借りるのですが
夏美の部屋シーンに切り替わり、夏美は体育座りで画面を見つめながら
夏美「(真顔で)…つまらない。
一方、桑野の部屋ではウキウキしながら立ったまま
桑野「(ニヤニヤ)感動しているぞ今頃、ざまぁみろだ!
(↑これは桑野と夏美の喧嘩後なので夏美がつまらないと言ったのは恐らく内容より感情的なものかもしれません。)


3話目最初、つまらなかったバッドラックを返却する夏美に、店員さんが「続編2もあります」とオススメ。
夏美は「結構です」と断るが、そこに現れる桑野。
バッドラック2をレジに置き
店員「こちらレンタルじゃなくてセルになりますけど…」
桑野「買うんです。」
夏美「そんな当てつけで買わなくても〜(呆れ笑い)」
桑野「5回は見るな…」(聞こえるように独り言)

 

「スプーンも箸も要りませんし、ポイントカードもありませんね」と遂に店員さんに覚えられた桑野。

花火は7話なのですが、ここでの金魚は伏線で、最終回でキチンと金魚が2匹になっています。
「圧力鍋あります?」「ありません」
「あー、あの…うちには圧力鍋ありますし、ロールキャベツなら10分でできますよ」
不器用な男ならではの最高のセリフ回しだと思います。
自分の意思で他人を部屋に招待する、40歳にして初めてのことだと思います。

結婚してもできなくても、充実してれば結婚なんて必要ないんだよ。

この夏は延々再生してます。「結婚できない男